痛風に10年間苦しんだ私がいまはどう予防しているのか語ろうと思う

豚タン・豚カシラ・豚ナンコツ

隙あらばホルモンを焼いてTwitterにアップしている私ですが、実は痛風持ちなんです。痛風はプリン体を多く含む食品を食べると発作が起こりやすくなる病気で、内臓系の肉なんてもっての外です。だって好きなんだもの(´・ω・`)

そんなアホ懲りない私が制限しつつも好きなものを食べて、どんな生活習慣で痛風を予防しているかを少し語りたいと思います。例によって医療従事者でない素人の経験則だけが根拠になるため、話半分で読んでもらえればと思います。

私の発作歴

10年前の私は特に大きな病気を患ったことがなかったことから、健康について深く考えることもなく暴飲暴食の日々を過ごしていました。神は当然そんな私を許すはずもなく、ある日突然痛風の発作が発症。足の親指が腫れ上がり満足に歩くことすら出来なくなりました。

人によっては足の親指以外の関節に症状がでる場合があるようですが、私が発症したのはオーソドックスなタイプでした。痛風という病名は風が吹いても痛いからだという説がありますが、あれは嘘ですね。だって風が吹いてなくてもいてー。

豚レバー

症状ですが歩くことが困難になるばかりでなく、地面に足がついてるだけでも痛い。立ってるだけで痛い。指を動かしてなくても痛い。外出するときは地獄です。まずは靴を履くのが痛い。

痛風患者と捻挫の人を見分けるのは簡単です。痛風の人は踵から歩くようになります。親指を動かしたくないんです。

この後はこれから語る予防方法を見つけ出し生活習慣を改善することでいつもの生活に戻ることができました。

豚タン

次の発作は時期がいつだったか覚えていませんが、予報方法を続けていたおかげで前回よりも早く復帰することができました。このとき病院に行ったのですがロキソニンを処方されまして、親知らずを抜歯したときにも処方されていたのですが、痛風にも効果があるんだと知りました。痛み止めですもんね。

3回目の発作は2年ぐらい前。ちょうど釣りをはじめたばかりのときです。トイレに行く回数を減らしたいと考えて水分を控えたのがアダとなりました。

漁港はまだいいんです、地面が平坦だから。それでも立ってキャスティングしていると段々痛みで親指の感覚がなくなってきます。感覚が麻痺してなんか大丈夫そうな気持ちになるんですけど、今度は移動しようとして足を引き剝がそうとすると激痛が走ります。

問題はサーフとゴロタです。行きはいくらかマシです。まあ、痛いんですが。帰りは死にそうになります。海岸って海から陸に向かって上りの勾配になりますよね。あの角度が絶妙に親指にダメージを与えてくれます。文字通り私は車まで這って帰りました。

釣りを休むとは考えなかったのかって?そんな選択肢は私にはないな(´・ω・`)

私が見つけた予防方法

私の母方の一族はどうやら石のできやすい体質のようでして、だいたいみんななんらかの石を生成しています。胆石とか尿路結石とか。私はそれが足の指にでたようです。歯石もできやすいですし。真珠貝みたいですよね。行事で集まると石の話に花が咲くことになります。嫌な一族だな。

豚タン、豚カシラ、豚ナンコツ

ここからは私が見つけた痛風の予防方法を紹介していきます。体質などによっては合わないものもあるかもしれないので、様子を見ながらお試しください。発作が出たら諦めてさっさと病院に行ってください。

酸っぱいものを食べる

痛風はプリン体を多く含む食品を食べ続けていると引き起こされることが多いですが、お酢をはじめとする酸っぱいものは体内を弱アルカリ性にしてプリン体を尿として体外に排出する作用があります。だから食事で副菜として酢の物など酸っぱいものを食べておくとプリン体を排出しやすくなります。

10年前に発作が出たときはまだ自炊をしていなかったので、食事で酸っぱいものを食べるというのがちょっと難しい状態でした。

で、いろいろ調べていると痛風患者は尿酸値を下げるためにクエン酸カリウム合剤を処方されることがあるという情報を掴みまして、「それならこれもイケるんじゃね?」と考えて飲んでいたのがコレ。

自炊をする人であれば一度は目にしたことがあるかもしれません。そうです。重曹と組み合わせてキッチンを掃除するときに使う、あのクエン酸です。こいつは飲んでも人体に悪影響を及ぼさないんです。なにより安い。まったくオススメしませんが。

発作の痛みをとにかく抑えたい私は無謀にもこの超酸っぱい物質を、ぬるめのお茶に溶かして飲んでいました。いやー、つらかったっす。効果は結構ありました。

ですがお察しの通りすんげー酸っぱいものなので、あのまま続けてたら歯が溶けていたと思います。途中からは舌の奥のほうにスプーンでクエン酸を乗せておき、お茶で流し込んで歯と接触させないように飲み込むというこの先の人生でまったく使わないであろう特技を生み出したりしていました。

歯だけでなく胃にも悪そうだったので調べてみたら、今では食べる用のクエン酸も販売されているようです。これなら紅茶にでも混ぜればおいしく飲めそうです。

自炊するようになった今でも酸っぱいものは意識的に食べるようにしています。おいしくなきゃ続かないですよね。

海藻を食べる

クエン酸のほかにも尿を弱アルカリ性にする食品がありまして、それが海藻です。だからワカメの酢の物とか尿酸値を下げるには打って付けなものです。私が最近オススメしているのが、とろろ昆布です。最近ではスーパーやコンビニでも普通に見かけるようになりました。

私はこれをお椀に必要な量だけちぎって入れて、顆粒だしも入れてお湯を注ぎます。味付けはポン酢で酸っぱくしときます。ご飯のときに味噌汁のかわりとして飲んでいます。気持ちお高いかなと思いますが、病院に行くよりははるかに安くつきます。

キャベツを食べる

野菜にも体内を弱アルカリ性にする食品がありまして、かなり試しましたが効果が高かったものがキャベツと白菜でした。キャベツのほうが白菜より若干効果が高いような気がします。飽くまで私の体感です。

一時期の私の食事はラーメン丼いっぱいのキャベツの千切り、とろろ昆布の汁、クエン酸を溶かしたお茶という悲惨なものでした。熱を加えたキャベツより生のほうが効果が高いような気がします。

ドレッシングがあるとはいえキャベツの千切りだけを食べるなんてかなりの苦行だったので、鶏の唐揚げと一緒に食べていました。ちょっと太りました。

発作が治まってしばらくしてから気づいたんですが、焼き鳥屋やホルモン焼き屋でキャベツおかわり自由のお店があるじゃないですか?あれって痛風対策なのかなと思っています。先人も痛風で苦しんだんですかね。

キャベツざく切り

私は今でも週2回ぐらいはキャベツの千切りを食べるようにしています。また、ホルモンを食べるときもキャベツのざく切りを一緒に食べるようにしてます。

お酒を我慢する

最近、お酒を飲まない日を増やして気づいたんですが、お酒の量を減らすと効果があるような気がします。私ぐらいの痛風患者?になると、発作が出るギリギリのラインが段々とわかってきます。そこで禁酒すると発作が収まるような気がするんです。

痛風の話題になると必ず引き合いに出されるビールですが、これはビールがプリン体を多く含む飲み物だからだと考えられます。もちろんビールを多飲すると体内の尿酸値が上昇するのは事実です。じゃあほかのお酒にするよ、となるかもしれませんがこれではダメなようです。

  • アルコールが分解されると尿酸が生成される
  • 利尿作用で尿酸が濃縮される
  • アルコールは尿中への尿酸の排泄を阻害し尿酸を体内に留める作用がある

つまり、発作が出たら酒飲むのをやめろってことです。だいたいがビールに含まれるプリン体は缶ビール350mlに対して約20mg。確かにほかのアルコール飲料に比べれば高いのですが、豚肉や牛肉には100g当たり50~100gぐらいのプリン体が含まれています。プリン体の含有量だけで痛風になるとするならば肉好きの人でも発作を起こしていないと理屈に合いません。

それでも出来るだけプリン体の摂取は控えたいもの。やっぱりホッピーですよねぇ。痛風おじさんの強い味方です。飲みすぎちゃダメですよ。

ホッピー

水分をたくさんとる

釣りのときトイレに行く回数を減らすために水分をとらなくて発作が起こったのなら、水分を多く摂取すれば発作が起きにくくなるはずです。

ただし、体内が弱アルカリ性でなければ効果が薄いため、体を弱アルカリ性にする食品を食べることも忘れないでください。あと、アルコールはおしっこがたくさん出ても水分じゃないですよ?

それでもまだ痛かったら

素直に病院行ってください。尿酸値を下げるお薬をもらえるはずです。私はロキソニンを処方されただけでしたが、上記のように生活習慣を改善することで発作を抑えることができました。

私は発作が起きると痛み止めとしてロキソプロフェンを服用しています。薬局でも購入できます。私は医療の素人なのでリンクを張らないで画像に留めておこうと思います。ご使用の際には専門家の意見を聞いてからにしてください。胃にも悪いです。

ロキソプロフェン

最近では薬事法の改正によりAmazonや楽天でもロキソニンを購入できるようになりました。便利になったものです。

一度発作を起こした人の体内には結晶がまだ残っており、これを発作が起きなくなるまで減らすには尿酸値をある程度の期間は一定以上まで下げ続ける必要があるようです。ロキソニンで一時的に痛みを抑えても生活習慣を改善しなければ再発する可能性は高いです。

私の話が世の痛風仲間の役に立てば幸いです。それではお大事に。

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